おいしいパンのしくみとしこみ

日々パンの謎を研究しつつ、プレゼントしたくなるような体に優しいお菓子やパンのレシピを綴ります

太陽プラムのしっとりタルト

甘酸っぱいプラム(すもも)を使ったタルトです。
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こっちは余ったフィリングを型に流し込んで焼いたもの。
(残ったタルト生地をクランブルにしてトッピングしてます)
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スーパーでは桃がズラっと並ぶ今の時期…ひそかにすももも今が旬です。
桃に比べて酸っぱーいすももですが。
(すっぱい桃というのが名前の由来ならしい)
この酸味が、タルトの材料としてはピッタリで、甘いアーモンドクリームに良く合います。

皮を剥く必要もないし、予め煮ておく必要もないので手軽に使えるのも嬉しいです。

今回使ったのは山梨県産の太陽プラム。
すももの中でも甘く酸味が少ないので、ちょうど良い甘酸っぱさでした。
他のすももを使うなら、砂糖で和えてから使うと良いかもしれません。

アーモンドクリームはバターの代わりに生クリーム入れて、しっとりしたアーモンドクリームにしました。
しっとりですが、バター無しなので重くなく、なめらかな生地で、ジューシーなすももと相性が良いです。
タルト生地には少し全粒粉を加えて、香りを良くしてます。

生クリームのアーモンドクリームは作り方も簡単なので、ぜひ試してみてくださいね~!

<材料>
(18~20センチタルト1台分)
*タルト生地

薄力粉 120g
全粒粉  10g
バター  60g
砂糖   35g
牛乳  大さじ1
溶き卵  少量

*生クリームのアーモンドクリーム
素焼きアーモンド 30g
(↑アーモンドパウダーでも可)
砂糖  35g
卵 1個
薄力粉 30g
生クリーム 100mL
バニラオイル 適量
洋酒(あれば) 小さじ1

プラム 適量

<作り方>
タルト生地を作ります。
バターと砂糖をボウルに入れて、ビニール手袋をした手でバターを潰すように混ぜます。
薄力粉を加え全体が混ざったら、牛乳も加えて混ぜ、ビニール袋に入れて冷蔵庫で30分以上寝かせます。
(写真がなくてすみません)
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冷蔵庫から取り出したらビニール袋の上から麺棒で伸ばします。
ビニール袋を切り開いて型の上に乗せたら、余分な生地を切り落として型に密着させます。
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フォークでたくさん穴を開け、180℃に温めたオーブンで15分焼きます。
※途中、4分毎にオーブンの扉を開け、底が浮いてきたらスプーンで押し固めます。
(これをすると、タルトストーンが無くても綺麗に焼けます。)
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焼き上がったら、溶き卵を表面に塗りさらに2分焼きます。
こうすると、フィリングが漏れず、出来上がり後もタルトはサクサクのままになります。

フィリングを作ります。
(今回は、素焼きアーモンドを砕いて作るのでフードプロセッサーを使いますが、
アーモンドパウダーを使うのであればボウルで混ぜていってください。)
アーモンド、薄力粉、砂糖をフードプロセッサーにかけます。
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アーモンドが細かくなったら、卵、生クリーム、洋酒、バニラオイルを加え、さらに混ぜます。
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しっかり混ざったら出来上がり。
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プラムは無農薬以外はよく洗って、2つに割って種をとり、さらに5~6等分のくし型に切ります。
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タルト生地にプラムを並べ、フィリングを流し入れます。
フィリングが余ったら、タルト生地無しで焼いても美味しいです。
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160℃に温めたオーブンで、25~30分良い色になるまで焼きます。
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仕上げに水で薄めたはちみつやジャムを塗ってさらに粉糖をかけたりすると、さらに美味しそうな見た目になりますよ~。

イギリスの素朴なパンケーキ クランペット

外側はカリッ、中はもちもちふわふわなクランペット。
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小麦粉と牛乳、塩、砂糖のシンプルな生地を、イーストで発酵させ、ホットケーキのようにフライパンで焼きます。
素朴な味なので、たっぷりのバターやハチミツ、ジャムと一緒に。
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表面の小さな穴(クランペットの特徴)にバターやシロップが染み込んで、噛む度じゅわ~と至福の味に。
この穴を作るために、焼く時は片面からじっくり火をいれます。
(底から上がってきた気泡が表面の穴ボコとなって残るように、焼き固めてからひっくり返します。)
なので片面だけ焼き色がこんがりなのもクランペットの特徴です。

甘さはほんのりなので、ハムや目玉焼きと一緒に食べても美味しいです。
前日に混ぜておいて、発酵した生地を翌朝焼いて朝食にしても。

というのも、発酵時間は長い方が粉っぽさがなく美味しいので、
一晩冷蔵発酵がおすすめです。
発酵しすぎなければ失敗しにくいので、パンより手軽で簡単。
いっぱい焼いて、食べる前にトースターで温め直しても。
(またカリカリもちもちに戻ります。)

私のクランペットとの出会いは、前にも紹介した「イギリスのお話はおいしい」の本で。
tominn.hatenablog.com
小さい頃作ったときは、変な味~!と思いましたが…。

それから、焼くときはセルクルを使いましたが、無い場合は使わなくてもいいです。
少し薄っぺらくはなりますが。
もしくは、小さめのフライパンに流し込んで分厚く焼いても。

あとは細長く切った厚紙にアルミホイルを巻いて、輪っかにしてホッチキスでとめる…
というセルクル自作の方法も。
いくつも作るのは意外に大変なので、工作好きな人にはおすすめです。

〈材料〉
(直径6センチ約10個分)
大人2人分くらいです。
家族が多ければ倍の分量でも。

強力粉 50g※
薄力粉 50g
塩   ひとつまみ
砂糖  小さじ1/2
インスタントドライイースト 小さじ1/2
(天然酵母でもOK↑)
牛乳(豆乳でも) 150g

※本では薄力粉だけですが、強力粉を加えるとよりもちもちになります。

今回使用したイーストはとかち野天然酵母です。
フルーティな発酵臭が特徴。
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<作り方>
*今回はけっこう簡単!
材料を全てボウルに入れて混ぜます。
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混ざったら、ラップをして2倍くらいになるまで発酵。
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少し気泡がふつふつします。
※インスタントドライイーストなら1時間ほど常温に置いた後、一晩冷蔵庫での醗酵がおすすめです。
(今回は、天然酵母なので常温で2時間ほど発酵させてから冷蔵庫で一晩発酵させました。)
※冷蔵醗酵の場合は、焼く30分前くらいに常温に出しておくといいです。
熱したフライパンに、多めの油をしき油を塗ったセルクルを並べます。
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※セルクルはこんな高さがあるものでなくても大丈夫です。
生地を流し入れ、弱火にします。
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表面に穴が空いて、周りも固まってきたらセルクルをはずします。
※熱いので注意!
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全体の8割ほど火が通ったら、ひっくり返します。
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中火にし、1分程焼いたらできあがり。