おいしいパンのしくみとしこみ

日々パンの謎を研究しつつ、プレゼントしたくなるような体に優しいお菓子やパンのレシピを綴ります

国産小麦粉の湯種食パン

北海道小麦粉「煉瓦」を使った食パン。
一斤型なので少し小さめ。
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粉の香りと甘みが強くてそのままでも美味しいですが、
トーストして、いちごジャムと生クリーム、
蜂蜜
をかけるともっと美味しいです。
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この組み合わせたまらん~。


今回は、しっとりもっちりが2~3日続くパンを目指して、
湯種と中種を合わせた作り方をしてみました。

ちょっと専門的ですが、湯種と中種は簡単に言うとこういうものです。

湯種は、強力粉を熱湯で捏ねたもの。
しっかり火が通った強力粉を入れるので、
小麦粉の甘みが引き立つパンになります。
(米で言うと、よく炊いたご飯が甘いイメージ)
もちもち感や皮のパリっと感が強くなりますが、
口どけが良いパンにしてくれます。

中種は常温で4時間、あるいは1晩冷蔵庫で寝かせた生地。
寝かせている間、熟成されて小麦粉の香りや旨みが出てきます。
中種を入れると、捏ねるのが短時間ですむのも良いところです。

特にホームベーカリーで作るパンは、パン屋さんのパンに比べて、
どうしても捏ねるのが足りなくなるので、(ホームベーカリーの構造の問題)
中種を使う方法がおすすめです。

湯種と中種の食パン(国産小麦粉使用)
(一斤型1本、あるいはパウンド型2本分)

<湯種>
 国産強力粉 35g
 水     75g

<中種>
 国産強力粉   165g
 水       100g
 ドライイースト 小さじ1/2

 
<本捏>
 国産強力粉 50g
 牛乳    40g
 塩     小さじ1
 砂糖    大さじ1と1/2
 
 無塩バター 15g
  


*湯種を作る

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 湯種の水と強力粉を耐熱容器に入れ混ぜます。
 混ざったら、ふつふつしてくるまでレンジにかけます。  
 
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 レンジから出し、へらなどで混ぜます。
 荒熱がとれたら、ラップをして冷蔵庫で一晩寝かせてください。
 

*中種を作る

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 中種の材料をボウルに入れ、へらで5分ほど混ぜます。
 なめらかになったら、湯種と同じようにラップをして
 冷蔵庫で1晩寝かせます。
 

*本捏ねする(翌日)

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 牛乳を人肌程度にレンジで温め、ボウルに入れます。
 さらにバター以外のその他の材料、中種、湯種を入れて混ぜます。
 ↓
 ある程度混ざったら、バターを加え、
 ニーダー(パン捏ね機)で10分捏ねます。
 もちろん、ホームベーカリーや手捏ねでもOKです。
 ↓
 捏ねあがったら、常温で1時間寝かせます。
 1時間後、2等分して丸め、30分寝かせます。
 ↓ 
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 麺棒で延ばしたら3つ折りにし、
 端からくるくる巻いて成型します。
 油を塗った型に均等に入れます。
 (パウンド型なら、棒状に丸めた生地を1本ずつ入れる)
 
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 40℃の温かい場所(オーブンや湯煎)で
 1時間醗酵します。(型の高さになるまで)
 
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 180℃のオーブンで35分焼いてできあがり。

一斤型でパンを作ると、少し小さ目の食パンになって可愛いです。
私はアルタイトの素材の型なんですが、焼いた後パンがこびり付いてしまって
毎回あたふた。

これから買うっていう場合は少し高いですが、
樹脂コーティングの型がおすすめです。
スルトン 食パン型(フタ付) 1斤
スルトン 食パン型(フタ付) 1斤