おいしいパンのしくみとしこみ

日々パンの謎を研究しつつ、プレゼントしたくなるような体に優しいお菓子やパンのレシピを綴ります

不思議な味の味噌バターチャバタ

チャバタとは、イタリアの高加水パンです。
リュスティックに似たパン。

イタリア語で草履という意味なので、
大きめにしてさらに草履っぽさを出しました。

f:id:tominn:20141124101547j:plain:w400

香ばしさを出したいな~と思って味噌を練りこみ、
レーズンを少し加え、バターを乗せて焼いたのですが、
今までに食べたことないなんとも不思議な味...
f:id:tominn:20141124101559j:plain:w400

皮はカリカリ、中はもちもち
4口目くらいから、味噌バタ味がくせになって止まらなくなります。

高加水のパンは出来上がりの見た目がちょっと素朴すぎるし、
なんといってもどろどろした生地なので成型が難しいですが...
もちもちしっとりで本当に美味しいです。

粉は、うまみのある国産小麦粉か(←もちもち感もでやすい)
フランスパン用粉がおすすめ。

生地の作り方は、始めに捏ねずに、
発酵とパンチを繰り返すことで生地のグルテン構造を作り、熟成させていきます。
だいたい焼き上げまで6時間くらいはかかってしまいますので時間がある時にぜひどうぞ。


味噌バターチャバタ
(天板2枚分)

 国産強力粉     250g (←今回は全粒粉も5g混ぜました)
 国産薄力粉      50g
 味噌         25g (←ぬるま湯に溶いておく)
 塩           3g
 砂糖         10g
 ぬるま湯  250~280g (←多いほど成型難しくなります)
 イースト      2~3g (ゆっくり発酵させるので少なめです)

(焼く前用)
 無塩バター       適量 (細く棒状にカットして冷やしておく) 

全てをボールに入れ、ゴムベラで5分ほど混ぜます。
(ざらざらした感じがなくなって、糸を引くようなグルテンが出てくるまで)
ラップをして、15℃くらいのところに置いておく。
f:id:tominn:20141124101551j:plain:w200
発酵:(1回目)1.5~2倍になるまで(約3時間)気泡がプクプクします。
    ↓
f:id:tominn:20141124101555j:plain:w200
    ↓
パンチ:ゴムベラで混ぜて気泡をぬく
     またもとの大きさに戻る。もう一度ラップをして、15℃くらいのところに放置。
    ↓
発酵:(2回目)1.5倍になるまで(約1時間)
(1回目よりは、早く膨らむはず)

*(水を多く入れた場合など、)この時点でまだ生地がベタついているようであれば、
 もう一度パンチと発酵を繰り返します。

    ↓
分割:いっぱい粉を撒いた台の上に広げ、上からもいっぱい粉をふり、
   包丁で好きな大きさにカットする。丸めるのは難しいので三つ折りを2回する。
    ↓
ベンチタイム:10分休ませる。
    ↓
成型:フランスパン成型(三つ折りの後、2つ折り)
   天板に並べる。
    ↓
最終発酵:30℃で、30分(1.5倍に膨らむまで)
   オーブンを210℃に温める。
    ↓
焼成焼く前に茶こしで強力粉をふり、まん中にクープを一本入れ、細く切ったバターを乗せる。
   210℃で15~20分焼く。