タムナスさんのモラセスケーキ
寒くなってきて皆様風邪などひいてませんか?
この時期、体を温めたり、免疫力がアップするようなものが食べたくなります。
しょうがとか、スパイスが入っている食べ物とか。
このお菓子は、ミネラルいっぱいのモラセス(廃蜜糖:はいみつとう)を使ったケーキ。
上の白いのはココナッツです。
◇モラセスの正体
モラセスとは、黒いトロッとした甘いもの。
ブレアラビット モラセスシロップ フルドフレーバー 355ml
(製菓材料店(富沢商店とか)で買えます)
黒蜜ともちょっと違って、
サトウキビから砂糖を生産する時にでる絞りかすなのですが、
あなどってはいけないくらい栄養価が高くて、濃厚なコクと風味があります。
そして黒砂糖よりも、うまみがあって華やかな風味だなぁと私は思います。
◇レシピのルーツは児童文学
モラセスと、ココアが入ったこのケーキはとってもクセになる味。
今回はドライクランベリーを入れましたが、ナッツやスパイスを入れても美味しいと思います。
寒い冬に、温かい紅茶と一緒に食べたいケーキです。
このレシピは前に紹介した「イギリスのお話はおいしい」の本からのレシピで、
もともとはイギリスのナルニア国物語の「ライオンと魔女」に出てくるお菓子。
上半身人間、下半身やぎのタムナスさんが、ルーシィという女の子を
家にもてなした時に出した”お砂糖がかかったケーキ”です。
美味しいお菓子と、あたたかいお茶をいただきながら楽しい語らいをするうち、
2人は仲良くなり、最後にタムナスさんは
「魔女のいいつけにしたがってルーシィをさらうつもりだった」と泣きながら告白するのです。
◇レシピを少しアレンジしてふわふわに
本のレシピは、サラダ油だけを使い、材料を順に混ぜて大きい型に入れて焼くだけの簡単なレシピ。
それでも十分美味しいですが、私は少しふわふわのカップケーキのように焼きたかったので
レシピのサラダ油の半量をバターに変えて、作り方も少し変えてます。
モラセスケーキ
(レシピ本では”チェリー入りお砂糖がかかったケーキ”)
<18cmの丸型1個分、あるいはマフィン型8個分>
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 小さじ2
ココアパウダー 大さじ2
をボウルに入れ、混ぜておく。
別のボウルに、
無塩バター 70g(サラダ油70㏄でもOK)
砂糖 130g
を泡立て器ですり混ぜる。
モラセス 大さじ2
卵 2個
サラダ油 80㏄
を入れてさらに混ぜ、
粉類を混ぜたものを加え、ゴムベラで混ぜる。
途中で
牛乳150㏄も加えて混ぜる。
好みで、ドライフルーツやナッツを加え、紙を敷いた型に入れて
170℃で20~40分焼く。(型の大きさで変えて下さい)