おいしいパンのしくみとしこみ

日々パンの謎を研究しつつ、プレゼントしたくなるような体に優しいお菓子やパンのレシピを綴ります

クリスマス・スパイスのレープクーヘン

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蜂蜜とスパイスを使ったドイツのクリスマス菓子です。

食感はしっとりふんわりした柔らかいクッキー。
近いのは…九州銘菓の丸ぼうろかな。
見た目も似てます。

表面には甘いアイシング(砂糖衣)やチョコレートをコーティング。
本場ドイツのレシピは生地も砂糖たっぷりで甘いので、半分に減らして作りました。

クリスマスの焼菓子は、バターたっぷりでリッチなお菓子が多いですよね。
シュトーレンとかクグロフとかクッキーとか…。
そんな中、レープクーヘンはバターが少なめで、アーモンドや蜂蜜がたっぷりで健康的なお菓子かと。
スパイスも、体を温めたり、消化不良に良かったりでこの時期にぴったりのお菓子です。

スパイスについては、今回はシナモン、クローブナツメグを使いましたが、
ジンジャーやアニス等、好みのものを使ってください。
そんな色々揃えれないよって場合は、シナモンとクローブナツメグの香りがするという”オールスパイス”がオススメですが、手に入りずらいならシナモンだけでもいいかと思います。

それから、本場はレモンピール(レモン皮の砂糖漬け)を入れるのですが、手に入りにくいのでレモンの皮をすりおろして入れました。
これもなくても良いですが、あると一層香りが良くなります。

あと、砂糖はブラウンシュガーが良いですが、これも手に入りにくいので黒砂糖やきび砂糖で代用可。(今回はモラセスという糖蜜を加えてます)
つまりちょっと精製度の低い茶色い砂糖を使うと、味が複雑でコクが出るかも?って感じです。
もしなければ砂糖でも。

スパイスが香るちょっと特別感のあるお菓子が、クリスマス気分にさせてくれますよ~。
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もうすぐメリークリスマス。

<材料>

*生地(天板2枚分)
・アーモンドまたはアーモンドスライス※
  (フードプロセッサーで粉状にする) 
             130g
 ※アーモンドパウダーでも可ですが、自分で粉状にした方が風味が良く、
価格も安いです。
・薄力粉 200g
・強力粉 100g
・ココアパウダー 大さじ1
・シナモンパウダー 小さじ1
クローブ 10粒
ナツメグ 小さじ1/2
・塩 小さじ1/2
・ベーキングパウダー 小さじ1
・ブラウンシュガー100g
  ↑黒糖やキビ糖でも可
・蜂蜜(糖蜜でも)125mL
・バター(室温に)50g
・卵(L) 2個 
 ↑MかSサイズなら3個
・レモンの皮のすりおろし 1個分

*トッピング
・粉糖 適量
・卵白 1個分あれば十分
・ココアパウダー 適量
・ナッツやドライフルーツ

<作り方>
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アーモンドとクローブをフードプロセッサーにかけて粉状にします。
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ボウルにうつし、薄力粉、強力粉、ココア、スパイス、塩、ベーキングパウダーを加えて
泡立て器でしっかり混ぜておきます。
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別のボウルに、砂糖と室温に戻したバターを練り、柔らかくします。
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蜂蜜(写真は蜂蜜と糖蜜)を加えてさらに混ぜます。
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卵も加えて混ぜます。
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合わせておいた粉類を加えます。
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ゴムベラで切るように混ぜます。
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混ざったら、半量ずつラップの上にのせ、俵状にします。
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冷凍庫で切りやすい固さになるまで凍らせます。
(1時間くらい)
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冷凍庫から取り出し、包丁で輪切りにします。
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天板に並べ、水で濡らした手で形を整えます。
*生地が柔らかいので一旦冷凍させてます。
 面倒であれば冷凍させず、そのままクッキングシートを敷いた天板に落とし、
 濡らした手で形を整えて焼いてもかまいません。

160℃に温めたオーブンで、20分焼きます。
焦げやすいので、時々様子を見てください。
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トッピングは、粉糖に卵白を加えてアイシングを作り塗ります。
茶色いアイシングはココアパウダーを加えて。
さらに、ブラックココアを加えたアイシングで線を書きました。
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*成型について
生地は柔らかくて粘りがあるので、成型しずらく、
本場ではオブラート(日本のオブラートとは別)と呼ばれるゴーフルみたいなものに
のせて焼きます。
日本では入手しにくいので、一旦冷凍させる方法をしてみました。
冷凍させるのが面倒であれば、そのまま天板に落として焼いたり、
天板に全て広げて、焼き上がったらナイフで四角く切る方法もあるみたいです。

 栗の香り広がる 渋皮煮のモンブラン

栗の渋皮煮から作る絶品モンブランです。
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中にはココアのケーキ生地と、
たっぷりの生クリームが。

上にかかってるマロンクリームは、
栗の渋皮煮をペースト状にして生クリームと混ぜたものです。
とっても栗の風味が豊かで、手作りならではの味。
少しラム酒を加えると、さらに本格的な風味になります。

渋皮煮は硬い鬼皮を剥いたり、
茹でて一つずつ丁寧に洗って…を何回か繰り返したり、
ちょっと時間と手間がかかりますが。
苦労した分、(したからこそ?)
期待を裏切らない美味しさ。

生の和栗が出回るのは今の時期だけなので。
私は、7カ月の息子をあやしつつ、
おんぶしつつ、泣かれつつ作ってます。
(渋皮煮のためならエンヤコラです。)

今回は、渋皮煮に手間をかけたので
ココアのケーキ生地はホットケーキミックスと魚焼きグリルでざっと作るレシピ。
もちろん普通にフライパンで焼いてもいいです。

そして肝心の渋皮煮のレシピ写真は、間違えて消してしまいましたので
他サイトで作り方を検索してみてください。すみません。
(仕上げにラム酒を加えるレシピがオススメです。)
また機会あれば紹介するかもしれませんが。

<材料>(小さいケーキ2~3個分)
栗の渋皮煮  80g
渋皮煮のシロップ 50g
生クリーム 150mL
砂糖小さじ2
ラム酒(あれば)小さじ1/2

ホットケーキミックス 200g
ココアパウダー    大さじ1
(ブラックココアなら小さじ1)
卵      1個
牛乳    120mL
※ココアケーキの生地量は、
 作りやすい量でかなり多めになってます。

<作り方>
*ココアのケーキ生地を作る
ホットケーキミックス、卵、牛乳、ココアパウダーを
ボウルに入れて、混ぜます。
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混ざったら、バターを塗った天板に流します。
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平らにして、魚焼きグリル(弱火)で5分焼きます。
(焼き具合で時間は調整してください)
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焼けたら、さましておきます。

*マロンクリームを作る
栗の渋皮煮は、シロップと一緒に
フードプロセッサー等にかけペースト状にします。
(細い口金で絞り出す場合は、さらに裏ごしします。)
ラム酒と、生クリームを50mL加え、
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泡立て器で、少し泡立てれば、クリームのできあがり。
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*ホイップクリームを作る
残りの生クリーム100mLと
砂糖を混ぜて泡立てて、ホイップクリームをつくっておきます。

*組み立てる
焼いたケーキ生地を、セルクル等で丸くぬきます。
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その上に、ホイップクリームをスプーンでたっぷりのせます。
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好きな口金で、マロンクリームを絞り出したらできあがり。
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好みで、チョコレートシロップやココアを振ってくださいね。